コラム
「5月病」の対策はできていますか?
~新入社員の‟異変”を見逃さないために~
4月に入社した新入社員が、少しずつ職場や仕事に慣れ始める5月。一方でこの時期は、心身の不調を訴える社員が増えやすい時期でもあります。いわゆる「5月病」と呼ばれる状態ですが、企業にとっては単なる一時的な不調ではなく早期退職や休職につながるリスクとして捉える必要があります。特に中小企業では、一人の退職が現場に与える影響が小さくありません。
「5月病」はなぜ起こるのか?
新入社員は、4月中は緊張感を持ちながら新しい環境に適応しようと頑張っています。しかし、5月に入ると、
- ・慣れない生活による疲労
- ・仕事への不安
- ・人間関係の悩み
などが表面化しやすくなります。さらにゴールデンウィーク明けは、生活のリズムも崩れやすく、出勤へのハードルも上がるケースが多いです。
企業として対応すべきポイント
➀定期的な声掛けや面談
「最近どう?」という一言だけでも、社員にとっては相談のきっかけになります。特に若手社員は、
- ・周囲に迷惑を掛けたくない
- ・怒られたくない
- ・こんなこと聞いてもいいのかな?
と悩みを抱え込みやすい傾向があります。そのため、会社側が何もしないと「不満がない」のではなく「言えないまま我慢している」状態になっていることもあります。
②管理職任せにしない
現場の上司だけに対応を任せると、「気合が足りない」や「新人だから当たり前」などと精神論で終わってしまうケースもあります。会社として、相談窓口やフォロー体制、面談ルールなどを整理しておくことが大切です。
③試用期間中こそ丁寧に対応する
試用期間中は、会社側は社員の適正を見ていますが、社員側も同じように会社を見ています。この時期の対応次第で、
- ・定着率
- ・エンゲージメント
- ・将来の離職率
などに大きな差が出ることもあります。
「辞める前兆」は突然ではない
多くの場合、退職の前には何らかのサインがあります。「もっと早く気づければ良かった…」とならないためにも、5月は特に「対話」を意識したい時期です。制度を増やすことだけが対策ではありません。まずは、社員が安心して相談できる環境づくりから始めてみてはいかがでしょうか?